ギターの演奏において、「感性」や「音の選択」が極めて重要であることは間違いありません。ストイックな反復練習から少し距離を置いている方は、その分、音の響きや表現力といった感性の領域に深く注力し、磨きをかけているのだと推測します。
しかし、その素晴らしい感性を最大限に引き出し、意図した通りの音として具現化するためには、土台となる「基礎的なフィジカル」が不可欠です。
強靭な土台がもたらす表現の自由
羽生結弦選手や大谷翔平選手を思い浮かべてみてください。彼らの見る者を魅了する芸術的な演技や、圧倒的な技術の裏には、それを支える凄まじいフィジカルトレーニングが存在します。強靭な肉体という土台があるからこそ、繊細かつダイナミックな表現が可能になっているのです。
ギターもまた、指先や手首、腕の筋肉を酷使する身体的行為です。感性がどれほど豊かであっても、それを正確に出力するための筋力やコントロール力が備わっていなければ、表現には必ず制限がかかってしまいます。
限界を知り、器を広げる作業
速弾きをはじめとするストイックな練習は、単なる技術の見せつけではありません。メトロノームを前に、自分の限界を知り、かつ引き上げることは極めて重要です。それは自らの表現の器を広げるための不可欠な作業と言えます。
また、反復的に基礎的な筋力トレーニング(反復練習)を行うプロセスで培われる力は、ギター以外の分野でも確実に役立ちます。
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学習と記憶: 受験勉強などにおける、地道な英単語の記憶作業をやり抜く力。
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メンタルタフネス: 会社組織などで困難な状況や理不尽な壁に直面した際の、精神的な耐性と突破力。
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心身の若さの維持: 目標に向かって日々のルーティンを継続することによる、確実な老化防止。
限界と向き合い、地道に土台を作り上げる経験は、音楽の枠を超えてあらゆる場面で活きる強さとなります。
鍛え抜かれたフィジカルが感性を解放する
基礎的な筋力を養うことは、決して感性を殺すものではありません。むしろ、鍛え抜かれたフィジカルがあってこそ、感性や音の選択はより自由になり、さらに高い次元の音楽として響き合うものになると思い、当教室はご指導しております。